かぼさんより、原稿頑張れSSを頂いちゃいました
すごくすごく萌え
て、絵を描きたくなったので、挿し絵を描いていいですか?と聞き
かぼさんからのリクを受けた部分の絵を描かせていただきました。
自分の挿し絵が入った頂きものって……








「甘い気持ち」
















 ぐったりとした身体をバスタブに沈め、弘樹はひとつため息をついた。


入浴剤の爽やかな香りが妙に心地よく感じる。
バスタブの外で身体を洗っている野分を見ないように、そちらの方へ背を向ける。


――――――先ほどまでの激しいセックス・・・
いきっぱなしのような状態が長く続き、頭がおかしくなりそうなほどの快感に呑み込まれ、やめて欲しいのか、 それとももっと穿って欲しいのかわからなくなってしまった弘樹は、何も考えられなくなり、ただひたすら野 分の与える快感を貪り続けた。
そして完全に腰が抜けて立てなくなってしまった弘樹を、野分は優しく抱き抱えてバスルームに運ぶと、身体 の隅々まで丁寧に洗った。

自分ですると抵抗したのだが、ふらふらの状態では野分に太刀打ちできるはずもなく、強引に髪を洗われ始め た頃には諦めていた。
しかし性器やその奥にある野分の体液が残る場所を洗おうとした時には流石に恥ずかしくなり、再度抵抗を試 みたのだが、野分に後ろから抱え込まれてしまい、全く身動きが取れず結局中の方までシャワーで掻き出され てしまった。


「ヒロさん、失礼します」
「は・・・?」
振り返ると、身体を洗い終えた野分がバスタブに入ろうとしているところだった。
野分の股間がちょうど目の高さにあり、否応なしに視線がそこに集中してしまう。
平常時でも野分のモノはかなり大きく、いつもなら気にしないそんなところもあんな欲望丸出しのセックスの 後では、見慣れている弘樹であっても顔が赤くなってしまう。
「じゃあ、俺上がるから」
意識しているのがばれないうちに、入れ替わりバスタブから出ようとするが、ぐいっと腕を掴まれて戻されて しまった。
逃げるチャンスを失った弘樹は、くるっと野分に背を向け、バスタブの中で足を抱え身体を丸めて座る。
「あ・・・っ」
ざあっとお湯の零れる音がしたと思ったら、近づいてきた野分に後ろからペニスを掴まれ、弘樹は驚いて声を 上げた。
「もう触んじゃねーよ!」
弘樹は野分の手を払いのけると、よわよわしい声で怒った。
のぼせたのかそれとも野分に触られたからなのか、赤い顔に潤んだ瞳で睨みつける。
勃起する力はほとんど残っていないが、それでも野分に触られると感じてしまう。
野分が弘樹の身体を回転させ自分の方を向かせると、目の前には逞しい胸があり弘樹は思わず俯くが、俯いて も野分のモノが目に飛び込んでくる。
「だったらそんな目で見ないでください」
「は?」
「見ていたでしょ?ここ」
野分は弘樹の手を取ると、自分の股間に導いた。
その上から自分の手を重ね、弘樹に握らせると手の中でむくっと動いた。
そしてそのまま弘樹の手を使ってオナニーをするように、ゆっくりと上下に動かし始めた。
(お、おい・・・)
野分のモノが硬くなり始め、みるみるうちに膨張し始めると、弘樹の細い手にはあまるほどの大きさになった。
「野分・・・てめぇ・・・」
(こいつまだ抱く気なのか?)
「大丈夫です。今日はもうしませんから」
そうは言うものの、手の中の性器はますます硬く太くなっていく。
(どうすんだ、これ)
弘樹はもう出ないが、野分はまだまだ沢山出そうな勢いだ。
すると弘樹の手を離し野分がぎゅっと抱きしめてくる。
弘樹の腹に勃起したものが押しあてられると、それが癪に触り身体を離そうとしたが、野分の逞しい太ももに 股間を擦られ、弘樹も勃起している事に気づいた。
「あ・・・っ」
野分が太ももを動かして弘樹の股間にさらに刺激を与える。
すると反射的に腕にしがみついてしまった。
しなやかな筋肉の触り心地が気持ちよくて、もっと触りたくなり肩や背中へと手を伸ばす。
野分もまた弘樹の滑らかな背中や、細い腰、小さく形のいい尻の感触を楽しむように全身を撫でまわした。

 


「んん・・・」
(あ・・・気持ちいい・・・)
セックスでは得られない心地よさ、穏やかな快感が続き、抱きしめられていることで安心感も得られる。 「ん、ふ・・・っ」
野分は身体を屈め、弘樹にキスをする。
丁寧に唇を舐め、少しづつ舌を差し入れると、弘樹もそれに応えて舌を絡めた。
穏やかで優しいキスが続く。
一度唇を離し、角度を変えて何度も重ね合う 。
そんな優しいキスに、欲望よりも幸せな気持ちが込み上げてきた。
(野分・・・好きだ)
野分も今、同じ気持ちだったらどんなにいいかと思う。      
「あ・・・」
野分の唇が弘樹の唇から額へ、耳へ、そして首筋へと移動し、鎖骨にたどり着くと弘樹はため息を漏らした。
――――――――野分にもっと愛されたい。
身体も心もすべて。
そして野分の全部が欲しい。
あいつの心を虜にして、俺から離れられないようになれ。
(今だけはこの幸せが永遠に続くと思いたい・・・)
野分の肩にしがみつき、弘樹はそっと目を閉じた。


 

 

★本当にお風呂シチュが大好物です!!!!!かぼさん、本当にありがとうございました!!